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4話 膝枕の誘惑と、心の疲れ

Author: みみっく
last update publish date: 2025-09-26 19:03:02

 うわ。ミリア凄いな……。ユウヤは、ただただ感心するばかりだった。アッサリと商談や交渉ではなく、指示を出した感じで終わったな。元々ミリアを相手にした時点で、それはもはや交渉や商談ではなかったのだ。ユウヤは、満足そうに微笑むミリアの横顔を眺めながら、心の中で、その有能さと、自分への深い愛情を改めて感じていた。

 ギルドマスターが深く頭を下げ、心からの感謝を述べた。

「治癒薬があれば、安心をして冒険者が活動できますので、冒険者ギルドとしては助かります」

「軍の方も助かります」

 国王もまた、安堵の表情で頷いた。

「……それで……価格の方は……?」

 ギルドマスターが恐る恐るといった様子で、最も重要な質問を口にした。

「治癒薬でしたら、銀貨一枚で販売をしていますよ」

 その言葉に、国王とギルドマスターは再び目を見開いた。

「えっ!?……銀貨……一枚ですか?安すぎじゃないですか?銀貨二枚はすると思いますが……良いのですか?」

 ユウヤは、治癒薬の効能と制限を説明し、価格の設定は医師の生活と冒険者の生活を考えてのものだと話した。

「高くしても良いんですけど、駆け出しの冒険者が買えなくなりますしね」

 その言葉に、ギルドマスターと国王は深く頷いた。

「なるほど……それは助かります」

「他の職種の人達と争いは避けたいので……それに医師にも頑張って欲しいのですね。俺が販売を止めた場合、医師がいないと王国が大変なことになりますから」

 ユウヤは、何度も丁寧に説明をする。値段を高くしても売れるだろうが、一番必要な低級の冒険者が購入できなくなる。かといって値段を安くすれば、病院関係者や他の薬屋の需要がなくなり、恨まれるだろう。自分がこの国から撤退したり、薬を作らなくなったりした場合に、医療が崩壊してしまっては困る。

「はい。医師の育成にも力を入れるように指示を出しておきます」

 国王は、ユウヤの言葉に真剣な表情で頷いた。ユウヤの知っている物語では、ギルドは王国とは別物で国王の命令はきかない設定が多いが、この世界では命令や介入ができるようだ。

 国王がそう返事をすると、話の区切りが付くのを待っていた兵士が、SSS級の認定証と勲章を国王に手渡した。その認定証は、豪華な装飾が施され、王国の最高位の証であることを示していた。

♢勲章と一時帰宅

「本来ならば、授与式を開き渡すのですが……」

 グラシス国王は、目の前に置かれた豪華な"SSS級認定証"と"勲章"を指し示した。その顔には、最高位の冒険者に対する敬意がにじんでいる。

「いや……恥ずかしいので遠慮しておきます」

 俺は素直にそう答えた。大勢の前で注目されるのはどうにも苦手だ。人前に立つと、妙に落ち着かない気分になる。

「そうですか。では、ここでお渡しをしておきます」

 国王は少し残念そうな顔をしながらも、すぐに了承し、認定証と勲章を俺に手渡した。それらは、ずっしりと重く、俺の手の中にその価値を訴えかけてくるようだった。話が一段落して雑談を少しして終わった。

 ミリアの屋敷にやっと帰って休めるな……今日は色々とあって少し疲れたなぁ。肉体的というよりは、精神的な疲労感が大きかった。

 馬車に乗り込み、王城を出てミリアの屋敷に向かい帰宅する事になった。馬車の揺れが心地よい。

♢癒やしの膝枕と誤解解消

 馬車に乗って今日は、ミリアの久し振りの膝枕をしてもらうと、ミリアが満面の笑みを浮かべ、俺の頭を優しく撫でてくれる。その指が髪を梳くたびに、心地よい感覚が全身に広がる。しかし、癒される間もなく、あっという間に屋敷に着いてしまった。

「もう着いたのですか? 良いところでしたのに……もぉ! 気を利かせて遠回りして欲しかったですわっ」

 ミリアの"青く透き通ったキラキラした瞳"が、不満げに俺を見下ろす。その頬は可愛らしく膨らんでいる。まるで、駄々をこねる子供のようだった。

「じゃあ……続きはソファーですれば良いんじゃないの?」

 俺がそう提案すると、ミリアの目がキラリと輝いた。

「わぁ♡ 良いのですか?」

 いやいや……逆に俺も癒やされたいし、甘えたいし……お願いをしたいくらいだよ。疲れた体を休ませたいという気持ちが強かった。

「うん。頼むよ」

「わぁ……♡ はい! お願いしますわっ」

 ミリアは、心底嬉しそうな声で返事をした。その声には、喜びが弾けている。

 馬車を降りて、リビングにあったソファーでミリアの膝枕で休んでいると、メイドがそっと紅茶とお菓子を用意してくれた。温かい紅茶の香りが部屋に広がり、俺の心を落ち着かせる。

 ん? あれ? いつもより護衛やメイドさんから歓迎をされてる感じがするな……なんというか、ミリアとイチャイチャしてると嫌そうな視線を感じるんだけど。今日は、その視線を感じるどころか歓迎をされてる感じだなぁ……皆、ホッとしたような、安堵の表情を浮かべている。彼らの間からは、微かな安堵の息遣いが聞こえてくるようだ。

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  • 異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。第二章   28話 神速の試し斬りと、甲冑の崩壊

    「じゃあ……実演販売ってことで……いきますよ」 俺は剣を受け取り、軽く構えた。剣の重みが掌に心地よく馴染む。まるで、俺の一部であるかのように、自然に収まった。シュシュシュ…… 流れるような剣捌きで、甲冑を正確に、そして素早く斬り刻んでいく。一振りごとに、甲冑の表面に閃光が走り、金属の破片が飛び散る。まるで、バターでも切るかのように、剣は甲冑を貫通し、次々とパーツが分離していく。その動きには一切の無駄がなく、流麗でさえあった。ガラガラ&hell

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     ゆっくりと振り向くと、そこに立っていたのは国王とギルドマスター(ギルマス)だった。ああ~、兵士が慌てていたのは国王が来たからか。国王の前で、鞘から抜いた剣を持っていたらまずいよな……。だが、俺はそのまま抜剣した剣を手に持っている。見逃してくれ!王様の護衛が、俺に対して凄く警戒しているのが分かるが、まあ護衛の仕事だから仕方ないだろう。彼らの視線が、まるで獲物を狙う鷹のように鋭く、俺の動きを捉えようとしている。「武器屋も出そうと思ってるんだけど……それが、これなんだけど」 俺は手に持っていた剣を、国王に

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